モナコライフ

【必見】世界中から大富豪が集まる”モナコ公国”とはどんな国か実話を踏まえて説明します!

”モナコ公国”について

モナコの真実

皆さん「モナコ公国」という国をご存じですか?モナコに住んで現在6年が経過しているHiroshiといいます。日本で報道されるモナコの報道と違う部分があるため生の現状をお伝えしたいと思います。

なんとなく国名を聞いたことはあってもどこにあるのか、どんな国なのかと聞かれると答えに詰まってしまう方も多いのではないでしょうか。今回は、実際に住んでいるHiroshiが「モナコ公国」について生の情報をご紹介いたします。

世界で一番“密”な国

モナコ公国は、フランスの南側と地中海に面しており年間を通して過ごしやすい気候の高級リゾート地です。公用語はフランス語、通貨はユーロが用いられています。英語も通じます。只、中には意地悪な人もおり、英語が話せるに関わらずフランス語で返事され、”?”になることもあります。

領土は、約2.02平方キロメートルと日本の皇居と同じ大きさでバチカン市国に続いて世界で2番目に小さい国です。

しかし、人口密度は1平方キロメートルあたり約19,000人です。日本の人口密度の1平方キロメートルあたり約340人程度と比べるとモナコの人口密度がかなり高いかが分かると思います。モナコは世界で一番“密”に人が住んでいる国なのです。

実際にモナコに住んでいるとこちらは知らない人でも先方が自分のことを知っていることも多々あります。あの人と昨日カジノ前を歩いていたよね、とか言われることもあり最初の頃は驚きました。

〈モナコ公国の基本情報〉

面積2.02平方キロメートル人口38,300人(2018年)

首都モナコ市公用語フランス語宗教(国教)カトリック

主要産業は観光業

モナコ公国の主要産業は観光業です。

元ハリウッド女優の故・グレース・ケリー妃が眠るモナコ大聖堂をはじめとした気品あふれる建造物は勿論のこと、一時期にはその収益が国全体の収入源の9割を占めたともいわれる国営カジノ”カジノ・ド・モンテカルロ”やユニークな展示が楽しめる”モナコ海洋博物館”、美しい海や5月のモナコF1(決勝戦は5月末、決勝戦のチケットは10万円以上!)の開催なども観光地として人気があります。

ちなみにF1は、チケットがないと街中が2.5m以上の柵で覆われレースが街中で見ることが出来ないので、高くても事前にチケットを買うことをお勧めします。

国土が小さく1日あれば主要観光地のほとんどを堪能することも可能なため南仏旅行の一環としてモナコまで足を延ばす観光客も多いようです。

モナコのみでは、時間が限られているため、自分が案内する場合は、ニースやマントンを紹介する事が多いです。

写真界隈に住居があるため上記周辺を良く歩いています。

世界中からモナコにセレブが集まる理由

生粋のモナコ人はモネガスクといいます。日本のメディアでは一般的な表面的な情報しか報道されていませんが、モナコの熱帯植物園の近くにモネガスク居住地が纏まって存在しています。

モナコ政府が補助している部分もあり、賃貸は5万~/月程度であり、モナコでは破格の賃料となります。実際に知人のモナコ人の家に訪問したことがありますが、彼らが住んでいる家は補助金等のサポートもあり2L以上の広さが一般的なようです。

モナコ居住者のうち、モナコ国籍を持っているのは人口のわずか4分の1程度です。その他は、国外の国籍保有者で、モナコは世界中からセレブが集まる国だといわれています。

その理由は、”タックス・ヘイブン”ともいわれるモナコの税制にあります。モナコ居住者には個人所得税や相続税、贈与税などが課されないため多くのセレブが高額な税金を逃れるために世界中から集まり、モナコに移住するといわれています。

しかしながら、モナコはオフショアと言われますが、起業をモナコでする場合、収益の源泉がどこで発生するかで課税/非課税が異なるため、安易にモナコで起業を考えない方が良いです。一般的に家賃等のコストが収益を圧迫する可能性があり起業としてはあまりお勧めしません。(ちなみに個人事業か法人の形態により様々求められる要件が異なります。例:オフィスと住居は別、月の家賃金額は20万以上等、資本金、従業員数も細かく決められています。)

また治安の良さも居住地としてセレブからの人気があります。治安の悪化による住民の流出や消費の減少を防ぐため防犯カメラが街中の至るところに設置され国全体が厳重な警備体制にあります。治安の良さは世界トップクラスです。

ちなみに警察は、街中ではあまり見ることがないですが、もし緊急事態にモナコ警察を呼んだ場合、5分に到着すると日本人の知人が行ってました。彼曰く、メイドのフィリピン人が窓を閉め忘れて、何かの衝撃で警報器が鳴ってしまった際に警察が直ぐ来たようです。

セレブたちのモナコ内の仲間入り!モナコに住むためには?

住民の多くが他国からの移住者と聞くとモナコは「簡単に移住できる国」と思われるかもしれません。

犯罪歴がないことや不動産価格の高いモナコに住む場所があることを証明するのが前提です。これは、モナコに限らず他国に移住する場合は当然必須となります。最近は、マレーシア移住も良く聞きますが、同様に犯罪歴は求められます。またある程度の資産を証明するためにモナコにて十分な資産を持っているかどうかの審査を受ける必要があります。

実際自分がモナコに住めれていますが、そこまで預入のハードルは高くないです!勝手に日本のメディアが数億等の報道をしていますが、そんなことはありません。銀行は一つではなく敷居の低いモナコ内の銀行で開設をすればよいのです。裏話ですが、フランス系の銀行は意外とハードルが低めです。

最後にモナコについて

モナコについてまだまだお伝え切れないことが沢山ありますが、如何でしたでしょうか?モンテカルロのカジノやF1レースのイメージが強いモナコですが、国の特徴、気候、税制等にも特徴があることがお分かりいただけたかと思います。自分はモナコが好きで住むことを決断しました。

モナコは、リラックスしたい方には非常に気候も良く、富裕層が多いためか穏やかな方が多いので、リタイヤ先として先立つものがあればお勧めです。

Hiroshi Fuji、モナコ在住
個人投資家として、15年の日本株、外国株式(香港、中国、ベトナム、ドバイ)の運用経験を有する。2007年から日系銀行に勤務。経営企画、上場経験を得てモナコに移住。個人投資家向けに対して、日本株運用のアドバイスも行っています。
MBAホルダー、証券外務員、プライベートバンカー資格等。
 
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