経済情報

本日の金融トピック 2020.6.9

【トピックス】        
独4月鉱工業生産:前月比-17.9%(予想-16.0%、前回-9.2%)

全米経済研究所(NBER):
「米国の景気拡大局面は2月に終了したと判断、景気後退入りを正式に宣言」

サウジアラビア:
自発的な追加原油減産は今月で終了

【米株式、債券市況】

NYダウ平均 27,572.44(+461.46)
ナスダック総合 9,924.75(+110.66)
米10年債利回り 0.884(-0.021)
【為替相場】
ドル円108円台前半。ポジション調整の動きもあり、108円台前半まで急落
東京時間:ドル円は109円台半ばでスタート。日経平均株価が続伸する中、ドル円は戻り売り優勢の展開。日中を通じて上値重く推移し、終始109円40銭台での値動きが続いた。

海外時間:
動意に欠ける展開が続くも、NY時間に入ると米長期金利の低下に反応する形でドル円は下落。米株が続伸する一方、ドル円は円ショートの巻き戻しもあって一気に109円割れ。円は主要通貨に対して全面高となり、一時108円24銭の安値を付ける場面も見られた。

<今後の材料>
ナスダックが年初来高値を更新し、昨日もリスクオンは継続。ドル円・クロス円共に円買いが進んだことで円は全面高の展開となった。シカゴIMMを見ると3月以降はドルに対して円ショートが続いており、110円へのトライ失敗などを機に投機的な円ショートの解消もあったと推測される。

最近のリスクオン局面でドル円はじり安の動きが続いたが、昨日の動きからは“リスクオン(オフ)=円安(高)”では必ずしも無いことが認識させられた。FOMC(10日)の結果を受けて米金利が急騰(≒株安)する事態とならなければ、再びリスクオンのドル安がドル円の上値を重くする時間帯となりそうだ。

本日のドル円予想レンジ:107円40銭~108円40銭

【香港市場】
ハンセン指数(前日終値) 24,776.77(+6.36)
HKD/JPY(海外市場CLS) 13.96

【オフショア人民元相場】
オフショア人民元1年物スワップ幅(執筆時気配値):+1070/+1120

Source: Bloomberg