【実践】著名ヘッジファンド名とその戦略を公開!
モナコのプライベートバンク(PB)にてプライベートバンカーとして富裕層向けに投資案件調査、資産運用や節税アドバイスを行っているHiroshiといいます。プライベートバンクの方針で日本に帰国しています。
今回は、富裕層向けの金融商品でありベールに包まれているヘッジファンドの基本をお伝えしたいと思います。
Hiroshiは、米国、モナコ、シンガポール、香港、オーストラリアのヘッジファンド、トップクラスのファンドと個人的にも約10社と深いお付き合いがありますので生の状況をお伝えして出来ればと思います。
ヘッジファンドとは何?
最近日本株の変動率が大きくなっている状況ですが、皆さんの運用は如何でしょうか。当方は、海外プライベートバンカーとして仕事柄、ヘッジファンドへのアクセスがし易い状況です。最近ヘッジファンドに投資する日本人のお客様が増えています。
「ヘッジファンドについて」
投資家から一定額の資金(例:1億円等)を預かり様々な金融商品を組み合わせて運用し、リターンを生み出すことを目的とした運用集団です。
伝統的なロングオンリーの投資信託は、運用方法に制限があり相場が下がると利益が出せないですが、ヘッジファンドは相場上下に関係なく利益を出すことを追求する点に違いがあります。空売り(ショート)も基本的に行います。
以下、具体的な著名なヘッジファンド名とその投資戦略をご紹介します。
海外の著名ヘッジファンド名とその戦略
マルチ・ストラテジー:DEショー、JPモルガン、ゴールドマンサックスアセット・マネジメント、チューダー、GLG パートナーズ
ロング・ショート:ローン・パイン・キャピタル
グローバル・マクロ:AQR キャピタル・マネジメント、キャクストン・アソシエーツ
イベント・ドリブン:アッティカス・キャピタル
クォンツ(AI 運用):ルネッサンステクノロジー 等
ヘッジファンドの運用戦略の種類
株式ロングショート型 |
上がりそうな銘柄を買い下がりそうな銘柄を売ります。買う銘柄(ロング)、売る銘柄(ショート)の2銘柄の相関性を重視します。例:トヨタ買、日産売や日産売、日産車体買と言った感じです。 相対的に強い株と弱い株のセットするパターンもあります。 |
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イベントドリブン型 |
企業の買収合併、IPO、株価指数銘柄への組み入れ、不祥事などのイベントに着目し、収益を上げていく手法です。 最近では、レオパレス、HIS、グレイステクノロジーの売買もその部類に当たります。 イベントの際には値動きのボラティリティが高まり、大株主の思惑によっても価格は大きく変動します。 |
グローバルマクロ型 |
経済動向や政策的背景とそれに伴う資本のフローが分析の出発点となり、特定国へのキャッシュインフロー、アウトフローなどに着目します。 よって、経済・政策への深い洞察が必要になってきます。また基本的に流動性が高い金融商品に投資することです。流動性が高く分かりやすい商品に投資しているため、どこで利益を出し、どこで損をしたかが説明しやすい特徴があります。 |
マネージドフューチャーズ型 |
人間による裁量型ではなくコンピュータを駆使したシステム売買がメインとなります。 アルゴリズム取引で機動的に売買する投資手法でCTA戦略ともいいます。また先物やオプションへの投資が主になります。 |
マルチストラテジー型 |
上記の戦略を組み合わせ、複数のストラテジーで投資を行う手法です。 |
ヘッジファンドの特徴
①私募形式:限定された人しか購入できない。
②空売り、レバレッジを多用:絶対的に収益を上げることを顧客から求められています。
③ファンド運用者の自己資金を投入:ファンド設立したばかりであったり、資金が調達出来ない場合、先ずオーナーや役員等が先ず自己資金で運用しています。
④手数料と成功報酬:一般的に運用額の年2%の手数料、パフォーマンス費用は運用益に対して20%と言われています。
最近は、安くなり年間費用は運用資産額(AUM)に対して1.25%~1.5%、パフォーマンス費用は、15%とするファンドも多くなってきています。
もしご自身で運用されており、実際に大幅な含み損や損になっている方は、ヘッジファンドは一投資先として良いと考えています。
もしヘッジファンドに投資した場合、投資後は何もする必要がないため資金に余裕のある方は、投資検討しても良いと思います。
その際は、なるべく海外ヘッジファンドで手数料の比較的安く、知名度のあるファンドをお勧めします。手数料が安く且つパフォーマンスも海外の方が良いものが多数あります。
昨今のファンド事情で、運用額に対して年間2.5%以上取るファンドはパフォーマンスを悪くするため避けた方が良いです。
何かあれば「お問い合わせ」からお気軽にご連絡頂けばと思います。
まとめ
プロのヘッジファンドでも大きな損失を被ることがあるためヘッジファンドの選定は、非常に重要となり、投資は慎重に行う必要があります。皆さんの資産運用の参考になればと思います。
補足説明:読者の皆様には、少し海外に視野を広げることでプロの間では、パフォーマンスの良い魅力的な商品があることを知って頂きたいためプライベートバンクに関する最新の情報配信を行っております。
モナコ在住(現在帰国中)。モナコのプライベートバンク(PB)、ファミリーオフィス兼務、また個人投資家として、15年の日本株、外国株式(香港、中国、ベトナム、ドバイ)の運用経験を有する。
投資案件調査、資産運用や節税アドバイスを行っています。2007年から日系銀行に勤務。経営企画、上場経験を得てモナコに移住。個人投資家向けに対して、日本株運用のアドバイスも行っています。