MBA保有プライベートバンカーの個人的な運用手法(香港株の非課税制度を活用)
個人的に運用資金の一部を香港株で運用しています。
香港上場のアプリ会社に投資しています。また香港株で運用するメリットは、以下の通り2つあります。
①キャピタルゲインは非課税②一定の流動性があります。後程、有益な香港株情報を取得するための無料サイトを紹介します。
モナコのプライベートバンク(PB)にてプライベートバンカーとして、富裕層向けに投資案件調査、資産運用や節税アドバイスを行っているHiroshiといいます。MBAを保有し、金融業に長年携わっています。
現在モナコにて7年が経過し、最近はモナコでプライベートバンカー以外にもファミリーオフィス業務も一部行っております。(※ファミリーオフィスとは、一族が所有する資産の保全、節税、運用や承継に関わり、また家業における役割分担や家の憲法と言うべき「家憲」の制定、家業や資産の承継プランの設計と運用、子供孫等の次世代の育成をサポートします。)
プライベートバンカーの個人的な資産運用とは
個人的な話になりますが、利益の期待値が高い商品、銘柄に投資をしています。主に外国株を中心に運用をしています。一部の例として香港株に投資していますので、後程紹介します。
プライベートバンカーは、職業柄プライベートバンクにて様々な金融商品を調査し、富裕層に紹介する仕事であるため、自信を持って勧める商品は個人的にも正直投資したい時があります。
しかし、様々な事情(利益相反、資金力)やインサイダー等に該当する可能性が少しでもある場合、当然社内規定に抵触し、投資は不可能となります。
一方で、プライベートバンク次第ですが、社内申請を行い承認された場合、一定期間内にて株の売買が可能な所もあるようです。(会社によっては、投資信託、ETF、金等のマーケットインパクトやインサイダー懸念がない商品はOKで、個別株はNGと聞いたことがあります。)
プライベートバンカーの個人投資銘柄(一部公開)
現在海外の証券口座を使用して、資金一部を香港株に振り分けています。個別銘柄は、初公開となります。保有銘柄は、ライブ配信大手「映客(Inke)」(3700)になり、約2年前から投資し、購入価格を加重平均してきました。
同社は、中国にて動画配信アプリとして3番手位のポジショニングで、芸能人や有名人の他一般ユーザーがスマートフォンから手軽にライブ配信を行っています。
香港株は、上記画面のAAstock(日本版みんかぶ)と呼ばれる香港株式情報サイトが充実しており、英語ですが有益な香港株の情報源であるためAAstockは一度見て欲しいサイトとなります。利用価値があります。
同社への投資の理由は、以下の通りです。
1.アプリのアクティブユーザー数が年々伸びており、原価率を考えても売上、経常利益の成長率が大きい。(同社のマイナス点は配当なし、発行株数が多い。)
2.赤字から黒字転換しており、時価総額が小さい。
3.自己資本比率、流動資産と負債比率を考えても倒産確率は低い。また自社株買いを連発していたため株主に割安とメッセージを与える効果十分有。
4.決算情報から粉飾決算の発生確率が比較的低いと判断。
以上の理由により投資を決めました。今回他社との業務提携情報により、急騰しており、上場時の初値はHKD$4弱、現在HKD$2であるため、まだ株価の伸び代はあると思います。
(注)2014年頃に香港上場の農業企業が粉飾決算をしていた痛い経験をしました。
その時の状況は、粉飾判明後に株式売買が取引停止になり、1年半経過後に再開され、ほぼ価値がない状態になりました。
香港市場における粉飾決算は、時折発生しており、該当銘柄の一時的な取引停止が起きますので、十分注意する必要があります。その際、資金が拘束され取引再開まで何も出来なくなります。
まとめ
プライベートバンカーの個人資産の運用一部をご紹介しましたが、如何でしたでしょうか?日本で日本株を運用するより税制面でメリットがある一方で香港市場ならではの特徴や留意点をお伝えしました。
皆さんの資産運用の参考になればと思います。
補足説明:読者の皆様には、少し海外に視野を広げることでプロの間では、パフォーマンスの良い魅力的な商品があることを知って頂きたいためプライベートバンクに関する最新の情報配信を行っております。
モナコ在住。個人投資家として、15年の日本株、外国株式(香港、中国、ベトナム、ドバイ)の運用経験を有する。2007年から日系銀行に勤務。経営企画、上場経験を得てモナコに移住。個人投資家向けに対して、日本株運用のアドバイスも行っています。