【実話】著名ヘッジファンドの厳しいファンド状況!プロでも難しい相場?
モナコのプライベートバンク(PB)にてプライベートバンカーとして富裕層向けに投資案件調査、資産運用や節税アドバイスを行っているHiroshiといいます。
今回は、日米2つのヘッジファンドマンスリーレポート(月1回発行)の紹介をします。
ヘッジファンド関係者は、ファンドのパフォーマンスを毎月見ることが出来ます。またファンド側から運用成績を定期的に開示することになっています。(個別のファンド名は、NDAを先方と締結しており、先方に迷惑が掛かってしまうため非公開とさせて頂けばと思います。)
海外ヘッジファンドのパフォーマンス(2021年6月7日時点)
先ず1つ目の本ファンドは、変動率が高いファンドでレバレッジを使用した米国ファンドとなります。
モナコのプライベートバンク勤務の知人からの紹介となります。同社のCEOと仲良くなり定期的に毎週レポートを受理するようになりました。
過去において驚くようなパフォーマンスをたたき出しており株で自動売買を行うシステムマティックロング/ショートは、2020年に+22.98%を出しています。一方で、今年は、-32.78%と相場とシステムの相性が悪そうです。
また同社の別ファンドでは、-2.61%と同様に厳しい状況となっています。
日本の著名ヘッジファンドの厳しい現状
2つ目のファンドは、日本のヘッジファンドとなり2021年1月~5月のパフォーマンスは、4.27%とパフォーマンスがプラスとなっています。しかし、Topixには負けているため最近調子は良くない状況です。
去年のパフォーマンスは、-31.71%となり過去一時は、120億円まであった運用資金が32億円まで減少しています。
同ファンドは、各賞を受理し、各メディアへの露出が多く新聞やプロ向けの情報サイト(Bloomberg、ユーリカヘッジ等)にも紹介されていたことを覚えています。
プロのヘッジファンドでもパフォーマンスが悪化していますが、主な原因は何だと思いますでしょうか。
運用方針やトレーダーの方針が変わった等と色々考えられますが、内部の知り合いにヒアリングを行った所、優秀なアナリストが退職した事が大きく運用に大きな支障を及ぼしていると聞いています。
いずれにしても相場に上手く対峙しないとプロでも厳しい状況は変わりません。相場の難しさを語っていると思います。
まとめ
プロのヘッジファンドでも大きな損失を被ることがあるためヘッジファンドの選定は、非常に重要となり、投資の際は、慎重に行う必要があります。皆さんの資産運用の参考になればと思います。
補足説明:読者の皆様には、少し海外に視野を広げることでプロの間では、パフォーマンスの良い魅力的な商品があることを知って頂きたいためプライベートバンクに関する最新の情報配信を行っております。
モナコ在住。モナコのプライベートバンク(PB)、ファミリーオフィス兼務、また個人投資家として、15年の日本株、外国株式(香港、中国、ベトナム、ドバイ)の運用経験を有する。
投資案件調査、資産運用や節税アドバイスを行っています。2007年から日系銀行に勤務。経営企画、上場経験を得てモナコに移住。個人投資家向けに対して、日本株運用のアドバイスも行っています。